R&D CONCEPT

これは研究開発段階のコンセプトです。提供中の製品ではなく、安全を保証するものでもありません。落雷時に安全な場所は頑丈な建物の中か車内のみ。気象庁などの公式情報・警報に必ず従ってください。

KRworks | Atmospheric Sensing R&D

THORRADAR

スマホのセンサーと公的気象データで、雷雲リスクを"見える化"できるか

専用機材を使わず、手元のスマートフォンと公的機関の雷ナウキャストだけで、屋外活動中の落雷リスクを本人に分かりやすく示せないか。その実現可能性を検証している研究開発コンセプトです。下記は現時点の構想をまとめたものです。

このページの位置づけ

  • 記載の機能は構想・検証中であり、動作・精度を保証するものではありません。
  • 落雷から身を守れるのは、頑丈な建物の中か金属屋根のある車内だけです。木の下・テント・あずまや等は危険です。
  • 本コンセプトは公的な気象情報・警報に代わるものではなく、それらに必ず従うことを前提としています。
01 — INPUTS

検証している3つの入力

音・光・公的データの3つを手がかりに、落雷リスクの近さを推定できないかを調べています。いずれも現時点では「使えるか確認中」の段階で、それぞれに技術的な制約があります。

音(マイク)

acoustic

環境音から雷鳴らしき成分を抽出できるかを検証中。遠雷は低周波、近い雷は高周波の鋭い音を含みます。

制約:スマホのマイクと音声処理は低周波を削る傾向があり、遠雷成分が残るかは機種依存で未確認。

光(カメラ)

optical

稲妻による一瞬の明るさの変化を捉える想定。Androidは光センサーを利用でき、iOSはカメラ映像で代替します。

制約:iOSは環境光センサーをアプリに開放していません。日中は明るさの差が出にくく判別が難しい。

公的気象データ

nowcast

公的機関が出す雷活動度(ナウキャスト)を現在地で取得し、最も早い手がかりとして使う想定です。

制約:緯度経度で直接取れる公式の無料APIは無く、地図タイルの解析または商用APIの利用が必要。

02 — STATE MODEL(構想)

状態の目安と遷移

入力をもとに、画面の状態を「平常 → 注意 → 危険」と切り替える構想です。下の条件はあくまで設計上の目安で、実機での妥当性はこれから検証します。

s1 | 平常

見守り

  • 付近に雷雲・強い降水帯が見られない
  • 遠雷らしき音を検知していない
表示:グリーン相当。低頻度で公的データを確認。
s2 | 注意

予兆を確認

  • 10〜15km圏に雷雲の兆候
  • または遠雷らしき低周波を検知
表示:イエロー。空模様への注意を通知し、光の確認を開始。
s3 | 危険

直ちに退避

  • 光と音の差が短い(近接)
  • 至近の雷鳴らしき音を検知
表示:レッドと振動で退避を案内。大音量アラートは初期設定オフ・任意でオン。

// 条件・しきい値はすべて検証前の暫定値です。

03 — PHYSICS

光と音の時間差から距離を概算する

稲妻の光が見えてから雷鳴が届くまでの時間差に音速をかけると、雷雲までのおおよその距離が分かります。これは古くから知られた一般的な物理で、本コンセプトの近接判定の土台です。

flash-to-bang timing

0s 5s · 1.7km 10s · 3.4km 15s · 5.1km 光 t0 音 t1 Δt ≈ 9s
FORMULA 距離 ≈ 340 m/s × Δt
EXAMPLE(Δt = 9s) ≈ 3.1 km

重要:この信号が出る時点で、雷雲はすでに数km圏内にいます。つまりこれは早期警報ではなく「近接の確認」です。より早い手がかりは公的ナウキャストの側にしかありません。

04 — WHO IT'S FOR

想定している利用シーン

屋外で長く過ごし、遮るもののない場所にいる人ほど、手元で気づきを得られる価値が大きいと考えています。

キャンプ

天候が急変しやすい場所。テーブルにスマホを置いておける。

ゴルフ

遮蔽物のない広い空間。落雷への注意が常に必要。

釣り

水辺での長時間の滞在。突発的な雷雨に備えたい。

05 — DIRECTION

提供形態の想定

「その日だけ」の安心を手軽に、を軸にした料金の方向性を検討しています。いずれも構想段階で、内容・価格は未確定です。

基本 起動中の簡易表示。公的データの確認が中心。 検討中
1Dayパス キャンプや登山の「その日だけ」。同行者への共有などを想定。 検討中
継続プラン 年間通して屋外で活動する人向けの想定。 検討中

// 料金・機能はすべて検討中であり、確定したものではありません。

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